「客先常駐オワコン」
とまではいいませんが、少なくとも好きでやってるのでなければ、早めにキャリアを切り替えるべきだと思います。
私の場合もSES企業という性質上、発注された案件を選べずに様々な開発者に派遣されてきました。
開発現場が変わるということは、短期での転職を繰り返しているようなものでかなりメンタルや体力を消耗します。
現場ごとにポジションや技術がコロコロと変わったり、一貫性のない働き方を続けていくとエンジニアとしての向上心すら喪失します..
SES企業での客先周りに疲れている人はWeb系企業への転職を検討してみるといいことあるかもしれません。
今回は私のケースの話を一つさせていただきます。
本記事では
などを解説していきます。
結論をいってしまえば、エンジニアは完全な売り手市場がつづいているので、2〜3年以上の経験者であれば、客先常駐よりもよい年収や環境を手に入れることはカンタンです。
最大のハードルはマインドブロックを打ち破って最初の一歩を踏み出せるかどうかだけ。
客先常駐を辞めて良かったこと「年収1.5倍」と「フルリモート」
前職が低年収だったので「年収1.5倍」とか書くと大げさではありますが、実際の1.5倍近くになりました。
もちろん、SESでの経験も評価いただいた上ではありますが、転職活動を通して感じたことは
ということ。
2〜3年以上の経験があって年収500万以下の場合は、経験内容にもよりますが+50万〜100万の年収上乗せを狙える人は意外と多いと思います。
経歴・転職前
- 地方の国立大学(情報系)を卒業
- 家に近いという理由で地元のSESに転職
- 大手メーカー系の2次受け、3次受け以上の案件を転々と15年ほど
- 開発はウォータフォールのオールドスタイル
- Javaで作られた古いシステムのお守りが多め
- Exel仕様書と戯れる日々
- 客先常駐は日常
- 残業100時間超え経験済み
- 年収350〜400万円 ※残業で稼ぐスタイル
- 業務端末:WindowsPC(メモリ4GB)
地方の情報系の大学を卒業し、100人〜200人規模の地元の独立系Sireに就職。
毎年5000円しかアップしない月収を15年間積み上げた結果は年収は良くて400万円弱 (残業ボーナス込み)。
ボーナスの比重が高く、月給は20万そこらでした。
客先常駐脱出で得たもの
- モダンな開発環境
- 自社開発
- 年収600万円
- フルリモート
- フレックス
- 業務端末:M3 MacbookPro
年収を1.5倍にブチあげた転職活動のコツ
- カジュアル面談12回
- 面接6社
- 内定3社(提示年俸600万円以上2社)
働きながらの就職活動は時間が限られますし、家庭持ちであればなおさら大変です。
目的を絞って企業の情報を収集していくことが重要です。
転職の目標を決める
はじめに転職の目標を明確にしておくことが重要です。
- 年収〇〇万円以上
- ポジション(フロント、バックエンド、フルスタックなど)
- 働き方(フルリモート、フレックス)
- 業界 など
実際のところ全ての条件がかなう転職というのは、なかなか難しいところでもありますので、目標の中でも優先度をつけておきましょう。
軸が決まってないと、調べている内に迷いが生じて企業探しにムダに時間を使ってしまったり、行動がぶれてきます。
まだ、うまく言語化できていない場合は、職務経歴書を書いて過去を振り返ってみたり、転職エージェントの方との面談を通してブレイクダウンしていくことをおすすめします。
転職サイトは手当たり次第登録してOK
IT転職のいいとろは情報を集めやすいところ。転職サイトに登録してまずは情報収集をはじめましょう。
すぐ、始める。というのが最重要だったりするのですが、意外と離脱する人が多い最初で最後のボトルネックです。
思い立ったときに、どこでもいいので転職情報サイトに登録しておくがおすすめです。
スキルシートを登録すると、企業からのオファーが届くようになりますので、一気に選択肢が広がります。
実際に利用したサイト
- Green
- Forkwell
- paiza
- ビズリーチ
個人的におすすめはGreen 。知名度やトップクラスの登録企業数にくわえ、使いやすさが圧倒的だと思います。
検索機能が優秀で細かいキーワード指定でいい感じに企業を絞り込めます。
転職エージェントは1つで十分(使わなくてもいい)
必須ではないけど、利用できると便利なのが転職エージェントへの登録。
転職エージェントは企業の情報収集やレジュメのブラッシュアップ・面接対策をかなり効率化できます。
とくに、転職活動の経験が少ない人は、転職エージェントの活用をおすすめします。
ポイント
- 職務経歴書の作成
- 自分の市場価値や年収レンジを知る
- 転職目的の整理・言語化
- 面接対策
担当により当たり外れはあると思いますが、自分の場合は元エンジニアの業界に精通した方がついてくれて、とても助かりました。
また、エンジニア界隈の面接(技術面接)は企業によって傾向があるので、
そのあたりの事前準備を手伝っていただけた事も勝率アップにつながりました。
転職エージェントのデメリットとしては「連絡のやり取りが手間」というのもあるので、多くても2社で十分です。
1つに絞るなら、私が利用したIT転職ド定番の「レバテック」を推します。
年収を最大まで引き上げたい人は「転職ドラフト」をやっておけ
転職ドラフトは企業側から求職者に対して、年俸提示つきの指名がもらえるサービスです。
地方の弱小エンジニアでも700万円前後の指名が多数ありました。
私個人としては、実力以上に評価されている気がして、転職後のギャップが怖くてお断りしましたが、
年収をMAXまで引き上げたい人は転職ドラフトに参加するのが近道だと思います。
自分の年俸のレンジを把握して転職活動の基準にするもよし、そのまま面接に進んで採用を目指すもよし。
次の条件にあう人は、とりあえず一度は参加した方がよいと思います。
ポイント
- 開発経験が2〜3年以上ある人
- レジュメを書ける人
ドラフトに参加する際は、面倒ではありますが、レジュメを作成する必要があります。
レジュメが年俸を提示する材料となりますので、当然といえば当然ですね。
転職活動は最初の勢いが9割。あとは少しの継続力
転職がめんどうだから、現状を維持している人は多いと思います。
私は今回の転職については成功してとても満足していますが、
「転職でここまで待遇や環境が変わるなら、5年、10年早く動いておけば..」
という思いもあります。
経験則として転職には勢いが必要です。「転職したい、会社辞めたい」の感情は時間経過で冷めてしまうのです。
一番最初にして最も難しく、最も重要なポイントは「思い立ったときにすぐに行動する」ことだと思います。
- 転職サイト、転職エージェントに登録する
- 職務経歴書を1行でも書き出してみる
- 転職の目的を整理する
まずは、気負わずにすぐできることから行動にコミットしていくこと。転職活動はこれに尽きる気がします。
\思い立った今日から積み上げ/