底辺SESからエンジニアの道を歩みはじめて、実務経験2年で意を決して転職したのが1年前の話。
だいたい1年経ったので、その結果を総括したいと思います。
実務経験2年で転職した結果
- 年収:350万 → 600万(見込み残業手当含むが、残業ほぼなし)
- 働き方:客先常駐 → フルリモート・フルフレックス
- 技術:SI系(SES) → Web系
結論 → 「良いことしかねぇー」
ということ。
現在の待遇や働き方に不満を持っているのであれば、転職で状況が一変する可能性があります。
他の業界と比べて転職がしやすいのは、エンジニア界隈のメリットですね。
ただし、実務経験2年で転職する場合は以下の点に注意しておきましょう。
- 自分の市場価値を知っておくこと(狙える年収のレンジでMAXを狙う)
- 企業の情報収集は集められるだけ集める
今回は私が転職した時に役に立った情報を紹介します。
転職の進め方については、あくまで1ケースなので正解ということはありませんが、半年間みっちり準備をした内容なので参考になるかと思います。
転職して良かったこと
経歴・転職前
- 地方の国立大学(情報系)を卒業
- 家に近いという理由で地元のSESに転職
- 大手メーカーの受託案件
- 開発はウォータフォールのオールドスタイル
- Javaで作られた古いシステムの保守開発
- Exel仕様書と戯れる日々
- 客先常駐
- 残業50時間が通常営業
- 年収350〜400万円 ※残業で稼ぐスタイル
- 業務端末:WindowsPC(メモリ4GB)
転職で得たもの
- モダンな開発環境
- 自社開発
- 年収600万円
- フルリモート
- フレックス
- 業務端末:M3 MacbookPro
実務経験2年で転職した理由
1社目のSESは案件によってあたりハズレが大きく、何度か辞めよういうタイミングはありました。
しかし、ズボラな性格もあり転職活動への面倒くささや不安が常に勝っていたのです。
最終的に背中を押したのは、子供ができてSESの働き方に適用できなくなったからです。
- 客先への毎日の出社
- ノンフレックス
- 案件ごとに変化する労働環境
- 年収
案件によって変動する働き方では、育児・家事のタスクに対応できず、健全に家庭を維持していくのが難しくなりました。
なので「やむにやまれず」重い腰を上げたという感じです。
実務経験2年目の転職のすすめ方
- カジュアル面談12回
- 面接6社
- 内定3社(提示年俸600万円以上2社)
働きながらの就職活動は時間が限られますし、家庭持ちであればなおさら大変です。
目的を絞って企業の情報を収集していくことが重要です。
転職の目標を決める
はじめに転職の目標を明確にしておくことが重要です。
- 年収〇〇万円以上
- ポジション(フロント、バックエンド、フルスタックなど)
- 働き方(フルリモート、フレックス)
- 業界 など
実際のところ全ての条件がかなう転職というのは、なかなか難しいところでもありますので、目標の中でも優先度をつけておきましょう。
軸が決まってないと、調べている内に迷いが生じて企業探しにムダに時間を使ってしまったり、行動がぶれてきます。
まだ、うまく言語化できていない場合は、職務経歴書を書いて過去を振り返ってみたり、転職エージェントの方との面談を通してブレイクダウンしていくことをおすすめします。
転職サイトは手当たり次第登録してOK
Greenなどの転職情報サイトは有名どころを一通り登録しておくとよいでしょう。
条件で企業を検索できたり、自分に興味があるからスカウトを受け取ることができるので、情報収集に便利です。
ただし、スカウトに関しては結構ボットで定型文が飛んでくることが多いので当てにしないほうが良いです。全部みていると結構時間が溶けます。
転職サイト、転職マッチング系のサイトは
能動的に条件検索して興味がある企業にだけアプローチしていく。
といった使い方が効率的だと感じました。
実際に利用したサイト
- Green
- Forkwell
- paiza
- ビズリーチ
個人的におすすめはGreen です。トップクラスの登録企業数にくわえて、検索機能が優秀で細かいキーワード指定でいい感じに企業を絞り込めるので使いやすかったです。
転職エージェントは必須ではないが、1つは登録すると便利
転職エージェントは効率的な情報収集やレジュメ・面接対策のブラッシュアップにかなり重要。
しかし、登録しすぎると面倒なので、利用するにしても1社でがおすすめ。
とくに、転職活動の経験が少ない人は、転職エージェントの活用をおすすめします。
ポイント
- 職務経歴書の作成
- 自分の市場価値や年収レンジを知る
- 転職目的の整理・言語化
- 面接対策
担当により当たり外れはあると思いますが、自分の場合は元エンジニアの業界に精通した方がついてくれて、とても助かりました。
また、エンジニア界隈の面接(技術面接)は企業によって傾向があるので、
そのあたりの事前準備を手伝っていただけた事も勝率アップにつながりました。
転職エージェントのデメリットとしては「連絡のやり取りが手間」というのもあるので、多くても2社で十分です。
1つに絞るなら、私が利用したIT転職ド定番の「レバテック」を推します。
最もリアルな市場価値がわかる方法
転職活動において、一番重要かもしれないことをあらためて書いときます。
ポイント
- 自分の市場価値のレンジを把握しておけ
これだけで、転職先の選定基準がだいぶ明確になります。
正直、現場の雰囲気とか働きやすさなど、見栄え良く書かれていても、プロジェクトによって差が大きいこともありますし実際に自分にあうかは入ってみないと分かりません。
どのみち転職はガチャ要素が含まれるので、年収レンジのMAXに近いところを一番の基準にすることをおすすめします。
年収が高ければ、多少の不満には無視できるものです。個人の価値観によりますが、私はそうでした。
で、一番リアルな市場価値がわかるサービスを紹介しておくと「転職ドラフト」おすすめです。
転職ドラフトは企業側から求職者に対して、年俸提示つきの指名がもらえるサービスです。
地方の弱小エンジニアで700万円前後の指名もありました。
自分の年俸のレンジを把握して転職活動の基準にするもよし、そのまま面接に進んで採用を目指すもよし。
次の条件にあう人は、とりあえず一度は参加した方がよいと思います。
ポイント
- 開発経験が2〜3年以上ある人
- レジュメを書ける人
ドラフトに参加する際は、面倒ではありますが、レジュメを作成する必要があります。
レジュメが年俸を提示する材料となりますので、当然といえば当然ですね。
転職活動は最初の勢いが9割。あとは少しの継続力
転職がめんどうだから、現状を維持している人は多いと思います。
私は今回の転職については成功してとても満足していますが、
「転職でここまで待遇や環境が変わるなら、半年はやく動いても良かったな..」
という思いもあります。
経験則として転職には勢いが必要です。「転職したい、会社辞めたい」の感情は時間経過で冷めてしまうのです。
一番最初にして最も難しく、最も重要なポイントは「思い立ったときにすぐに行動する」ことだと思います。
- 転職サイト、転職エージェントに登録する
- 職務経歴書を1行でも書き出してみる
- 転職の目的を整理する
まずは、気負わずにすぐできることから行動にコミットしていくこと。転職活動はこれに尽きる気がします。
\思い立った今日から積み上げ/