インフラエンジニアの世界

【インフラエンジニア】SES企業のメリットとデメリット

SESとはシステムエンジニアリングサービスの略で「技術力」を提供する形態のサービスを指します。SES企業の社員はクライアントとの契約により、多くの場合クライアントの拠点に出向して業務を遂行することなります。

日本のIT企業の6割はSES企業という話もメジャーな業態ではありますが、案件が変わるたびに派遣社員のように他社を転々とする客先常駐の働き方には否定的な意見も多いのも事実。

インフラエンジニアの働き方としても重要な事項ですので、本記事ではSESのデメリットとデメリットを整理します。

未経験からSES企業で何年も働いたボクがバッサリ解説します。

 

デメリット

一般的にSES・客先常駐の議論で挙げられるデメリットを洗い出しました。私自身、数年SES企業を経験した立場からみても「おおむねこの通り」といえます。

 

給与が安い

クライアント企業のプロパー(正社員)と同じ仕事をしているのに給料は安く抑えられている場合が多いです。そもそもSESにプロパーと同等の給料を払うとSESを使うメリットが薄くなります。

クライアントが支払った金額からSES企業の運営費や設備費、バックオフィス社員の給与などを差し引いた金額が技術者の収入となります。給与水準は他業種と比べて高めではあるのですが、SESへ案件を依頼する企業は「高い技術力」ではなく「安くて、それなりの技術」を求めているため単価が上げる事も難しいです。

ただし、SESの中にも高度な技術力を提供して高額な対価を得ている企業も中には存在します。

 

帰属意識が無くなる

基本的に客先常駐での契約となった場合は、客先常駐となるため自社に訪れる機会は極端に少なくなります。

長い間、客先と自宅を往復する生活を続けていると自社に属しているかの意味を見いだせなくなるのはSESあるある。

SES企業には月1回の帰社日を設けて、定期的な自社訪問を義務付けているところも多いですが、帰っても特に身のある教育やコミュニケーションがある訳でもなく形骸化したイベントとなっている事が多いでしょう。

 

やりたい技術が学べない

「案件の候補からやりたい技術から選ぶ」ということは基本的には難しいです。

SES企業では人を動かす事で利益を生み出すため、人員に空きが出そうになると速やかに早く次の案件へアサインする事を優先します。

キャッシュフローを維持するために、案件を選りすぐっている余裕はないので仕事の引き合わせは運次第という事が多々あります。俗に言う案件ガチャと呼ばれるものです。

優良なSES企業であれば社員の意向を汲んだ人事を行ってくれる場合もありますが、過大な期待は禁物です。

 

キャリア設計が難しい

SES企業は自社で開発を行っている訳ではないためポスト(役職)は限られています。

大きくいうと「客先で働くエンジニア」と「エンジニアのアサインと客先への営業を行うマネージメント層」「営業」「バックオフィス(事務職)」に分類されるかと思います。

客先の要望に沿って技術を提供する事が唯一の目的なので、自社開発企業系の企業で存在するようなバリエーションに富んだ技術系のキャリアはそこに存在しません。

SES企業内でエンジニアがステップアップしようとすると、マネージメント業務にシフトしていくことになります。

 

メリット

SESが悪い事ばかりかというとそうではありません。

例えば自社開発企業では高待遇の代わりに結果をシビアに求められたり、ベンチャー企業では1名の成果が死活問題となるため長時間労働が常態化しまうというケースも多いと思います。

SESでは例えばこのようなメリットがあります。

  • 採用のハードルが低い(未経験者優位)
  • 様々な会社の技術を経験できる
  • 工数サービスなので成果を求められない
  • 自社での煩わしい人間関係に囚われない

 

採用のハードルが低い(未経験者優位)

自社開発のベンチャー企業や少数精鋭で開発を行っているような現場では、即戦力レベルの人材がもとめられるため未経験者の採用は限りなく困難です。

その点、SES企業は採用は間口を広く採用活動を行っており、CCNAなどの資格があれば未経験者でも採ってくれるところが多いです。実質的に働きながら学ぶ事も可能なので、SESをIT業界への入り口として利用することもキャリア戦略を考えた場合に現実的な選択肢となります。

業務経験を手に入れる事で1ランク上の企業にもチャレンジできるようになるため、「習うより慣れろ」で飛び込んでみるのも流れの速いIT業界での機会損失を防ぐ方法の一つです。

 

様々な会社の技術を経験できる

通常はコンサルでもない限り複数のIT企業の内情を知ることはできないので、SESでの数か月~半年スパンで様々な企業を体験できる機会は貴重です。※インフラエンジニの場合は長くなる場合もありますが。

大手Sireからベンチャー企業までクライアントは様々で、各クライアントの業務内容や記述要素、働き方は多岐に渡ります。やりたいことがハッキリしていない人はSESをして色々な世界をみてみるのもアリかもしれません。

 

工数契約なので成果は求められない

個人的には自社開発よりSESは楽だと思ってます。極端な話、契約上は成果が求められないのがSESなのでただ座っているだけでも給料がもらえるのです。

これだけで気が楽ではないでしょうか。「給与は少し安いけどその分責任が問われない」と考えると釣り合っているような気もします。

 

煩わしい人間関係が少ない

契約の切れ目で配置転換が行われるため、同じメンバーとずっと作業するという事はありません。

例え一部のメンバーと関係が悪くなったとしても、少し我慢すれば現場がリセットされるというのは煩わしい人間関係が苦手な人には良い環境でしょう。

 

SESの優良企業もある

昨今の働き方改革の風潮により、明らかなブラック企業というのは淘汰されつつあるかと思います。私が若手のころはSESの出向先企業で残業100時間オーバーとかが普通にまかり通っていましたが、年々そういった過激な働き方が求められる現場には遭遇しなくなりました。

SESにもしっかりとした営業やマネージメント層がありエンジニアを大切に扱う企業も存在します。企業の情報は転職系の口コミサイトなどで簡単に調べる事ができるので大いに活用しましょう。

また、事業としてSESだけでなく自社開発や請負業務も並行して行っている会社も多いので、そういった企業を狙ってはいると自社内でのステップアップを狙えるのでオススメです。逆にSESのみを専門としている企業は成長の頭打ちが早いと思われますので、長く留まるのではなく次の転職への1ステップとして利用する方向で考えた方が良いかもしれません。

 

未経験者はSESを踏み台に超優良企業へ

好待遇なIT企業においては即戦力の人材を求める声が多い反面、中途での未経験者採用には積極的ではありません。少数精鋭のスタートアップ企業や、名だたる大手IT企業での未経験中途採用はよほどのポテンシャルが無いと難しいでしょう。

未経験から優良企業へどうやって上り詰めるかを考えた場合に、採用ハードルが低く、多くの企業での経験が積めるはSESを経由するのは戦略としてアリだと思います。SESで業務経験とスキルを蓄積してランクが上の企業にステップアップしていくという方法であれば1,2年単位での時間はかかりますが十分現実的です。

未経験で右も左も分からない場合や具体的に進みたい方向が定まってない段階では、SESでの色々な現場体験を通して「やりたい事」や「向き/不向き」が見つけやすいというのも一つメリットです。

 

まとめ

最後にSESのデメリット/メリットを最後にまとめておきます。就職・転職活動中の方はぜひ参考にしてみてくださいね。

デメリット

  • 給与が安い
  • 帰属意識が無くなる
  • やりたい技術が学べない
  • キャリア設計が難しい

 

メリット

  • 採用のハードルが低い(未経験者優位)
  • SESの優良企業もある
  • 様々な会社の技術を経験できる
  • 工数契約なので成果は求められない
  • 煩わしい人間関係が少ない

 

頭ごなしの勢いで「SESは悪」という意見も結構聞きますが、どこに行っても結局は現場次第・人次第です。

自社開発企業でも成果責任が重くなりますし、ITに興味がなく意識が低い人には地獄にもなり得ます。メリット、デメリットは裏表で片面を過剰に評価したり無視していては正しい判断はできません。

未経験者の方は現場に出てみない世界観か分からない事も多いので、臆することなく積極的にチャレンジしていきましょう!


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